2013年 富士山登山記録
夏休み最後を飾るにふさわしい、急遽決まった、私のハイライトイベント! 富士山登山に挑戦してきた。 6年前に退社したイギリスの航空会社のスタッフが、チャリティーイベントで、数日後に富士山を登る、一緒に登らないか、と、お声をかけてくれた。 しかも、そのメールが届いたのが、登山する数日前。 数秒考えたが、私の頭の中では、登ってみたい!!という気持ちになっていた。 ただ、子供達の事があるので、ヘルパーが可能かどうか、私の母が可能かどうか、そして主人の了承を得てから、翌日に、Yes!! I am in!との返事を送った。 メールをもらった時は、家族で軽井沢に来ていた。そして登山する日は、軽井沢から都内の自宅へ帰宅する翌日。私的には、かなりタフなスケジュールだ。 私はもともと普段の生活で全く運動をすることがなく、家の階段を1階から2階へ登るだけで息切れ、電動自転車でゆるい坂を上がるだけで息切れするほど。 もちろん、登山靴も持ってないし、レインコートやスポーツウェア、リュックサックも持ってないので、都内で買い物へ行く時間はないので、軽井沢のアウトレットで滞在中に登山に最低限必要とされるものをすべて購入。 これが、意外に値段が高くてびっくり。 途中で断念するかもしれない登山にこんなにお金をかけてもいいのか?!と、合計金額は のちのちバレるが、主人には未だに言えないでいる。 主人に富士山登る、と伝えた時、 本気か?! と言われた。 なんでも、彼の知人男性は、夏の富士山登山に向け、お勤めしている会社のオフィスが34階にあったそうで、6ヶ月前から毎日エレベーターを使わず、階段で登り降りする訓練をしていた、それでも、登山はかなりきつかった、と言っていたとのこと。 ワクワクしながらも かなり無理な事にチャレンジするのではないか、と、ナーバスになった。 ここからは富士山登山記録 8/27 火曜日 快晴 12:00 成田ホテルロビー集合 集合写真撮影/説明を聞く 懐かしい友人達も数名いて、テンションがあがる。 13:00 成田ホテル出発 JTBのバスにて。 富士山がバスから見えて来て皆のテンションが一気に上がる。 16:30 富士山5合目到着 5合目は肌寒く感じた。快晴。 17:00 登山開始。5合目から6合目までは皆で登る。この時点ですでに私は激しい息切れ。登頂できるのか、はじめから自信をなくす。6合目からは各自のペースで。 19:30 この頃には真っ暗になり、新品のヘッドライトが役に立った。イギリス人の友人は普通の懐中電灯しか持って来てなかったので、5合目のお土産屋さんで急遽ヘッドライトを購入してから登山に臨み、大正解。半月と星たちがとてもクリアーに見え、くじけそうになると、美しい夜空を数秒見てゆっくり前進した。 7合目から8合目にかけて、自分の体がふらふらしフォーカスできなくなる。 息切れは更に かなり激しくなり、重たく感じるリュックと共に真後ろにひっくり返るのではないか、とかなり前屈みで進む。グループの中で もちろん私がビリッけつ。それでも、皆が待つ8合目の山小屋には せめて到着したい、と気力のみで頑張る。 登山者がヘッドライトをつけて一列になって登ってるところ。 8合目の小屋手前で、グループの男の子が上から応援してくれてるのに気づき、20:15頃、ふらふらになりながらも、どうにか到着。 今夜はこちらで泊まる。 山小屋に到着した途端、山小屋のお兄さん達にイギリス人達に通訳して!など、質問攻めにあう。イギリス人45名プラス日本人1名の団体で唯一、日本語ができるのが私だけだったから。 が、酸欠状態(吐き気、頭痛はない)で、ロレツがまわらず、うまく喋れず とにかくふらふら。 1時間程、皆とゆっくりし、600円もするカップヌードルを、皆につられて購入するが、ほとんど食べられず。 そこで隣にいたイギリス人カップル(女性は50歳以上だが、クルーになって3年で まだジュニア、男性は60歳とのこと)が、ご主人がマチュピチュへ行った時にひどい高山病になり、辛い経験をしたので、今回は事前に医者に高山病用の薬を処方してもらった、とのこと。 私がふらふらしてたので、その薬をわけてもらった。 登山すると決めてからずっと心配だったのは高山病のこと。高山病に効く薬は医者に処方してもらえることは、ネットで調べてわかってはいたが、なにせ、軽井沢へ旅行中だったもので、用意できていなかった。そして富士山に持参したのは家にあったバファリン。 ただ頭痛があったわけではないので、バファリンは飲まなかった。 21:30 就寝 ••• のはずが、寝袋で皆で雑魚寝するが、私は寒さと息苦しさになかなか最初は寝付けなかった。少したち、やっとウトウトしたかと思った矢先、あるキャプテンの地響きがするようなイビキに目が覚めてしまい、なかなか寝付けず。私の周りで寝ていたイギリス人達も、彼のイビキにくすくす笑ったり、わざと大きく咳をしてみたりするが、当の本人は起きる訳もなく、日が変わって8/28になってしまった。 8/28 01:00に起床し、支度した順に8合目の山小屋を出発。出発前に、念のため、高山病の薬をもらって飲んだ。 サンライズは05:15頃とのことで、一応、山頂でご来光をお迎えしたい、という目標はありつつも、やはり、マイペースに登り、ここまで来たら、山頂を目指して出発。 一緒に ゆっくりペースで登ってくれていたイギリス人女性は、山小屋を出発する時から頭が痛い、と頭痛薬を飲んでいたが、登るにつれ、ひどくなり、吐き気と戦いながら登っていた。 5分歩いては休憩の繰り返しで、一歩ずつ本当にゆっくりゆっくり2人で進んで行った。 私は薬のおかげで、頭痛や吐き気に悩まされる事なく、ただ単に、体力がないので、息切れはひどく苦しく、体と背負っているバックパックはかなり重く感じた。 5:15 サンライズ。 私と友人は登頂は出来ておらず、9合目の途中でご来光を迎えた。 それはそれは美しく、周りにいた方達も 皆、足をとめ、その場にしゃがみ、同じ方向にカメラを向けていた。 この時点で山頂は見えているものの、一歩一歩がとてもきつく、長い道のりに見えたが、ゴールが見え始めると、やはりモチベーションがあがる。 山頂は見えるが、まだまだ長い道のりに感じた。 友人はかなり気分が悪く、山頂を目前に、登頂は難しいのでは、と思いながらも、絶対に登る!!との答えが返ってくるので、数歩歩いては、休憩、の繰り返しで山頂を目指した。 そしてついに、WE DID IT!! こちらはクレーター。 達成感で感激! なぜか鳥居の柱にお金をはさむ登山者。私も真似してコインをはさんでみたら、隙間が大きすぎたのか、強風に飛ばされてしまった。 山頂からの景色 雨に降られず、最高のお天気に恵まれた。 下山は、登山よりも、気楽に進めたが、それでも、やはり、かなりきつかった。 ただ、息切れする事がなかったので、元同僚達と楽しく話しながら下山できた。 6合目まで戻ってくるのに、想像以上に時間がかかり、また、6合目から5合目は、本当に長く感じた。お土産屋さんの建物が見えてからは、ようやくこの苦しみから解放される!!と、またテンションはあがったが、一歩一歩、かなりきつかった。 11時にバスが出発予定だったが、20分遅れで、河口湖近くの日帰り温泉へ行き、さっと温泉につかり、髪の毛も反乾きのまま、和食のランチをいただいた。 その頃には、あの長い苦しみから解放され、今、ゆっくり食事をいただいてることが信じられないような不思議な気持ちと安心感で頭がポ〜っとしていた。 が、そんな時に、3人のイギリス人娘達が、これから新幹線で京都へ行きたい! 時間が遅れてるので、成田に戻らず、JRの駅でコーチバスを途中下車したい、とのこと。JTB の方に相談したところ、もちろん、高速を途中で降りることは出来ない、と。 温泉のスタッフの方に、最寄りのローカル線で近くのJR駅までの行き方を聞いたり、試行錯誤したが、とりあえず、バスに乗って成田へ向かう事に。 その日のうちに京都入りを断念することも考えつつも、どうしてもその日のうちに京都入りし、翌日はフルに京都を観光したい、との思いが強いらしく、バスに乗ってからも、添乗員さんにかなり交渉してたようだった。 私はバスの中ですぐに寝入ってしまったが、バスが高速の途中で道路の脇に停まったので目を覚ましました。そして、その娘達と、バスドライバー、添乗員がバスを降り、しばらくバスは停まったままだった。 タクシーをつかまえたのか、よくわからないが、4千円で、最寄りの駅まで連れて行ってくれる、と交渉が成立したようだった。 バスに戻って来た添乗員がバスドライバーの方と、 「まったく、3千円だって、お釣りがくるくらいなのに、4千円も請求して、まだ文句言うなんて、ね〜!!」と言っていたような。 とにかく、富士山登山して、私はぼろぼろ状態なのに、20代の若いイギリス人娘達は、なんと体力があり冒険心に満ちていること!! 羨ましい&脱帽。 その後、無事にその日に京都に着いたかどうかは定かではないが、初めての日本を思いっきり堪能して、色々見て、感じて、好きになってくれたら、と願うばかり。 18:30 成田のホテルに到着。友との別れを惜しみつつ、お別れ。 19:00 成田を車で出発(ホテルの駐車場のどこに車を停めたか さっぱり忘れてしまい、探すのに偉い時間がかかった。そして、車が見つかって、今度は車の鍵探し。。。) 20:10 無事に自宅に到着! 子供達が起きて待っててくれて、そして、大きな声で「マミー、おめでとう!!」と言って、手作りのメダルを首からかけてくれた! 普段の生活は、3歳と5歳児の子育て中心で、自分自身にチャレンジする事なんて、久しぶりの体験。しかも、元同僚達と一緒に富士山登山が出来、本当にいい思い出が作れた。 かなりきつかったけど、山頂へ登頂するという目標も達成でき、自信にもつながった。 久しぶりに自分を褒めた富士山の山登りだった。 協力してくれた家族や友人に感謝。 一生の思い出が一つ増えた。 よくやった!!私!!!!
by cheetokyo
| 2013-08-30 02:11
| 旅行
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